12.駅徒歩○○分は当てになるの?



 不動産の募集物件には、最寄り駅からの所要時間が記載されております。その中で、“徒歩○○分”と記載されている場合、本当にその時間で駅から物件まで到着できるでしょうか?人によって歩く速度が違うのに、何を基準に時間を決めているのかご存知でしょうか?



 実は、不動産の表記方法は1分=80mと決まっております。しかも直線距離ではなく、道のりでと決まっております。大体は最短の道のりで測る場合が多いでしょう。しかも、端数は切り上げとなっていますので、81mでも2分となります。また信号待ちや坂、階段等は関係なく距離だけで計算されています。





 では実際、「駅のどこから測っているのか?」と尋ねられたら、どうですか?駅といっても改札口や出口はいくつもありますよね。極端な例として、「改札から10分だと・西口出口から5分・東口出口から3分・・・」などと言ったら、何が何だか解らなくなってしまいます。


 これは明確な基準は無いのですが、一説には「駅にちょっとでも触れている所から計算して・・・」という説があります。この場合、実際は出られないホームの端からでもスタート地点になってしまいますね。だから本当にあてにして良いのか?と尋ねられたら、「あまり正確ではない」とお答えするしかないと思います。


 不動産業者の方にお願いしたいのは、「駅のどこから何分」と明記していただく方法が、紛らわしくないと思いますし、お客様の信頼にも繋がると思います。例えば、「東口出口より徒歩5分」や、「西口改札より徒歩8分」と。時間を短縮したいのはごもっともですが、これがお客様への信頼に繋がる第一歩だと思います。


 また、お部屋探しをする際は、この時間に振り回されず、実際自分の足で歩いてみて、自分なりの正確な時間を計るよう、心がけて下さい。書面だけだと解らないことって、実は沢山あるんですよ。





 バス便の場合はどうでしょう?大抵は「バス○○分(バス停××)徒歩■□分」と表記されていると思います。電車よりバスの方が、交通状況によって時間が随分変わっていきます。これは何を基準にしているでしょうか?


 多くの場合は、運営しているバス会社が公式で発表している時間を採用しています。ですので、公式発表では10分となっていても、実際はいつも渋滞しているので20分かかるなんてことも少なくありません。実際にかかる時間を掲載しているものもありますが、これも自分なりの正確な時間を計るよう、心がけて下さい。


 また、バスの時間には待ち時間は計算に入りません。だから、乗っている時間は短くても、バスの運行が少なければ、結局は時間が掛かることになります。またバス停からの徒歩の時間も、上記の80mが適用されています。バス便の物件を探す場合は、これにもご注意下さい。




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