木造の建物の場合、心配になるのがシロアリの被害です。滅多にない被害ですが、起きた場合には、甚大な被害となります。
日本の白アリで代表的なものは「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類がいます。どちらも湿潤な所を好んで、塊状の巣はつくらずに、加害箇所が巣を兼ねており、適当な生活場所と餌を求めて集団で移動する習性があります。また、好みの場所としては、まず、木の腐朽したところが挙げられます。住宅の場合、基礎の周りに余った木材を積んでいたとか、床下に工事などの木片がある場合は、注意が必要です。
次に、湿潤と木の腐朽が重なった所がやられるケースが多く、浴室や洗面、キッチンなどの床下は、特に要注意です。 また、最近では、「アメリカカンザイシロアリ」や「ダイコクシロアリ」などの新種の外来種も発見されており、この2種類は、湿潤条件は関係ないとのことで、建物の乾燥した木材や室内のたんす・鏡台・机などの家具類、さらにピアノ・ステレオのスピーカーなどの木部まで食べたとの報告もあります。
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